成長期に投球動作を頻繁に行うことで、子供たちの肩に障害が発生する可能性があります。このような障害を通称リトルリーグ肩、正式名称をインピンジメント症候群と呼びます。
投げすぎや不適切な投球フォームを繰り返すと、肩に過度なストレスがかかるため、過度な練習は避けるようにしましょう。また運動の経験年数に限らず、再発リスクも高いため一度かかった方は特に注意する必要があります。
インピンジメント症候群に関しては、何よりも治癒するまでは投球を制限することが欠かせません。状況によっては投球動作自体を一時的に中止する選択肢を取らなければならない可能性もあります。
痛みや違和感があるのにも関わらず、我慢して投球を続けるのだけはやめましょう。違和感を放置すると、骨の成長に障害が出たり、将来的にまったく腕を挙げられなくなったりします。
当院では、患部外のトレーニングや投球動作の修正を提案し、進行を抑えるのが特徴です。できるだけ早期に専門のケアを受けていただければ、将来的な骨の成長障害や機能の喪失を防げます。
腰椎分離症は、主に成長期の子どもたちに見られる、腰部の疲労骨折です。骨と筋肉の成長がアンバランスな時期に、特に腰を反らせたり、ねじったりする動きを頻繁に繰り返すことで発症リスクが高まります。
そのためスポーツを頻繁に行っているお子様は要注意です。しかし、腰椎分離症には遺伝的な要素も関わっているとされており、普段運動をしていないお子様にも症状が現れる可能性があります。
当院では、初期段階の腰椎分離症であれば、骨の結合(骨癒合)を目標にしたケアと施術をご提供するのが特徴です。具体的には各種運動を行うのを一時中断し、専用のコルセットを装着することで、骨の回復を促します。また骨癒合の期間を可能な限り短縮するために、超音波骨折治療器(LIPUS)の活用も検討します。腰椎分離症は初期段階での治療が極めて重要です。
特に子どもたちが部活動や習い事に情熱を注いでいる場合、腰痛の訴えは軽視されがちです。しかし、その背後には腰椎分離症が潜んでいる可能性があります。そのため、お子様の声に真摯に耳を傾けて、適切なケアと注意を払うことが大切です。
オスグッド病は正式名称を「オスグッド・シュラッター病」と呼びます。膝の下部、具体的には「脛骨粗面」が隆起し、腫れと痛みを引き起こす、成長期の子どもたちに特有のスポーツ障害です。
オスグッドは主に、筋肉が発達し、運動量が増加する小学校高学年から中学生に多く見られるオーバーユース(過度な使用)障害です。特に膝を曲げる動作で痛みを感じ、最悪の場合、歩くのも困難になります。
当院では、オスグッドの痛みを解消するうえで根本的なアプローチを大切にしています。オスグッドは膝の筋肉が緊張し、血行が悪化して痛みを生じさせているケースがほとんどです。
そのため、さまざまな施術を組み合わせて、筋肉をリラックスした状態に導くことで、痛みを取り除いていきます。また正しい膝の使い方や筋肉のリラックス方法、日々の生活での注意点など、きめ細かな指導とサポートを行います。
シーバー病(または踵骨骨端症、セーバー病とも呼ばれます)の主な特徴は、かかとの軽度の腫れ、圧痛、そして歩行時の痛みなどです。特に10歳前後の男児に多く見られ、急な運動開始や練習量の増加が重要な誘因となります。
その理由として、過度な運動によって成長期の踵骨骨端部にストレスがかかると、アキレス腱に持続的な引きつけが生じることが挙げられます。結果的に踵骨に血流障害を引き起こし、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。
シーバー病の主な原因は、「新しく運動を始めた」「練習量・運動量が増えた」など過度なスポーツ活動によるオーバーユースです。そのため最初に行うべき治療は、患部を安静にし、適切な休息をとることです。特に歩くのが難しいほど痛みが強い場合、松葉杖を使って体重を分散させたり、インソール(靴の中敷き)を使用して、踵の骨にかかる負担を軽減したりします。
シーバー病は完治に数年を要することもあります。患者様の状態を見守りながら、適切なタイミングで適度な運動をご提案していくのが当院の特徴です。